2005年04月03日

「天使と悪魔」ダン・ブラウン著

ダン・ブラウンといえば、「ダヴィンチコード」が有名ですが、これはその前作で、同じ主人公が活躍します。

現実の世界では、折りしもローマ法王が逝去し、ちょうどこの物語の舞台となったヴァチカンでコンクラーベ(次期法王選挙)が始まろうとしています。物語では、次期法王として候補にあがっていた4人の枢機卿が何者かに捕らえられ、次々と殺害されていきます。殺害を未然に防ぐために、主人公はヴァチカンの書庫に眠る古文書に秘められた暗号の解読に挑戦します。

※アマゾンの書評はここです

※もうひとつおまけに、J.J.バハオーフェン「母権論」「古代墳墓象徴試論」などの書評もここにリンクしておきます。

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2005年02月04日

読書マラソン

大学の生協で全国的に展開しているそうです。在学中の4年間(2年のところもある)に100冊の本を読むことを目標とし、読んだ本の感想文をPOPカードに記入して生協へ持って行くとスタンプを押してくれる。スタンプ10個で500円の買い物券がもらえるという仕組み。自分が書いたPOPがそのまま本の宣伝に使われることもあるそうなので、モチベーションを高める効果があるそうです。

調べてみると、一般の人が参加できる読書マラソンもあるようです。教育現場で取り組む読書運動というと「朝の読書」が有名です。これは、学校で始業までの10分間にそれぞれ自分の好きな読みたい本を毎朝読んでいくというもの。千葉県の高校が先鞭をつけたようです。集中力が高まるとか、荒れていた生徒が静かになったとか、劇的な効果があるそうです。

若者の活字離れはよく耳にするけれど、よもや大学生までとは思いませんでした(@_@) 何でもインターネットで調べられてしまうので、ますます本を読まなくなるのでしょうか。そういえば、どこかの大学の先生が「学生は新聞を読まない」とこわばった顔でおっしゃっていた。
手前味噌ですが、
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2005年01月31日

「夕照」

sunset
丘々は、胸に手を当て
退けり。


中原中也の詩です。
続きはこうです。


落陽は、慈愛の色の
金のいろ。


なだらかな丘陵地を見るといつもこの詩が浮んできます。
写真に丘は写っていないけれど・・・。
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2005年01月16日

「チャーズ」

著者の遠藤誉さんは理論物理学の研究者でした。ある時、カネボウヒューマンドキュメンタリーにご自分が子供時代に中国で体験した戦争中のできごとを綴って応募したところ、入選して「不条理のかなた」と題する作品として世に出ました。

※遠藤さんの著作紹介はこちらのサイトにあります。

「チャーズ」はその作品を書いた後で発表されました。詳しい内容については以下のサイトで言及されています。
http://www31.ocn.ne.jp/~k_kaname/text/culture/jiaze.html

戦争の恐ろしさ、その体験のすさまじさを直視する勇気(それは筆舌に尽くしがたいものだったそうです)が遠藤さんのその後の人生を変えたようです。戦後世代の私がこの作品を読むのは違う意味で勇気がいりました。あまりに残酷な状況から目をそらしたい、でも事実を知りたいという気持ちの間を行きつ戻りつしながら読み進みました。

そして、この記事を書くにあたって検索したところ意外な事実を知りました。それは、続きを読む
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2004年12月09日

「二十歳の原点」

高野悦子著 1971年 新潮社発行。

立命館大学の学生だった高野さんが、自殺する直前の1969年1月から6月まで書いていた日記である。私は1979年に発行された文庫本を読んだ。手元の文庫カバーに記された値段は220円だ。

ぱらぱらと読み返してみると、まるで今の時代とそっくり同じ空気を感じて、悪夢を見るようだ。

69年というと、ベトナム戦争や日米安保条約の期限切れが目前にあり、欧米や日本で学生運動が展開していた時代だ。日本の主な大学は、全学バリケード封鎖をはじめ、何らかの闘争・紛争状態にあったといわれる。

1960年に安保条約が強行採決された時、デモで機動隊に殺された東大の学生が樺美智子さんだった。私の恩師は東大出身なので、樺さんが集会参加を呼びかけるために教室にやって来たのを覚えているそうだ。この話を聞いた時、歴史は繋がっていることを実感した。

69年1月には、東大構内の安田講堂に全学共闘会議派学生が立てこもり、大学は警視庁に機動隊の導入を要請し安田講堂は陥落している。11月には日米会談が終了し、佐藤・ニクソン共同声明を発表している。「沖縄の施政権返還は核抜き・本土並みで1972年」とされた。高野さんは日記にこう記している。
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2004年11月20日

「ものは言いよう」

※斎藤美奈子さんの最新刊です。表題をクリックすると書籍情報が開きます。

と、言っても私はまだ読んでいないので、レビューをするわけではありません(^_^;)
今後も読むかどうかはわかりません。

このタイトルを見て「あー、私が学生時代に思っていたコトだ・・」と思っただけです。
毎年この時期になると全国の学生さんは「卒業研究」に没頭・奔走し、指導教官の一言に撹乱・幻惑され、よれよれになっていることでしょう・・・。

「論文なんて初めて書くよ」状態だった私には、四苦八苦した思い出しかありませんが、最後の結論部分を書くに至って、つくづく「ものは言いよう」だと自分で自分に感心したものです(^_^;)

そして、これこそが社会に出てから一番役に立つ知識かも知れないと思います。
ほら、変わった人のことを「個性的」と言ったりするでしょう?
そのままズバリ言うと角が立つことも「ものは言いよう」で丸くおさまることもある・・。

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2004年11月02日

人間を幸福にしない日本というシステム

原題”The False Realties Of A Politicized Society" カレル・ヴァン・ウォルフレン著 篠原勝訳 毎日新聞社発行。

1994年11月30日初版、翌年の2月に9刷だから、相当多くの人がこの本を読んでいると思います。この本に書いてあることについて、ほとんどの人が以下のどれかに当てはまる感想を抱いたのではないでしょうか。

★うすうす気づいていた
★よく知っていた
★当事者である

著者の主張は、続きを読む
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2004年10月31日

文藝 2004年冬季号

毎号読んでいるわけではないけど、今回の特集に「俵真智×柳美里対談」があったので、手にとりました。私には「制服に守られている人×丸裸で世間の荒波にもまれている人」という印象があります。

それは私がこのお二人の熱心な読者ではなく、よく知らないからうわべだけの印象かも知れませんが・・。お二人ともシングルマザーであるという共通点があるけれど、そこに至る道筋が随分違うなという思いがあります。

柳さんについて私が知っていて最も強く心に残っていることは、小中学生(高校だったかもしれない)の時、激しいいじめにあい、素っ裸で校庭に放り出された体験があるということです。もしかしたら、その後も柳さんは素っ裸で世の中に放り出され続けているのかもしれない。柳さんの作品や言葉に触れるとき「赤裸々」という言葉がいつも私の心に浮かんできます。

※この記事の表題をクリックすると文藝のHPが開きます。
※柳さん他、有名人ブログの入り口はこちらです


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2004年10月26日

クロワッサン2004年11月10日号

今朝コンビニで支払いするときにレジ脇に置いてあった新潟被災者の方への救援募金に協力しました。まだ始まったばかりなのに、箱にはすでに1/3近くお金が入っていました。現場へ駆けつけることはできないけれど、多くの人の気持ちが少しずつ集まって何かの形で被災者の方々へ届くことを祈っています。

さて、本題です。「本」などとカテゴリーを設けていても読書家ではないので、今回は雑誌を紹介します。普段は美容院と病院の待合室でしか雑誌を読まない私もこの号はつい買ってしまいました。

特集「これは、見事な生き方。」に「内発的発展論」の著者鶴見和子さんが登場していたからです。この方の弟さんは憲法九条を守る会でもご活躍ですが、哲学者として市民運動とかかわってきた生き様も瞠目です。本当にスゴイ姉弟です。彼女のメッセージは、

「戦争に巻き込まれないために、せめて九条は守ろう。これは特に女の人たちの仕事よ」 です。女の人たちにできることって何でしょうか?

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2004年10月18日

金のまきば

80年代に私がよく聴いていたミュージシャン大貫妙子さんが新しい絵本を出版しました。原画展も各地で開催されているようです。都会の人はいいな。絵本あるいは、原画展をご覧になった人、コメントorトラバ歓迎します。

※ちなみにこの絵本を出版した新風社のHPはこちらです。ここで絵本の情報がわかります。

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2004年10月10日

デリダの訃報とワンガリさんの前夫

2002年にピエール・ブルデューが亡くなり、今年はジャック・デリダが亡くなりました。私にとっては、昨年日本で出版された「テロルの時代と哲学の使命」(ハーバーマス、デリダのインタビュー集)が、最初で最後の書になってしまいました。その本の中で一番印象に残っているのは、次の一節です。

「知識人、作家、学者、教授、芸術家、そしてジャーナリストが、何にもまして、こうした暴力に対し共に立ち上がらなくては、その立場放棄は無責任であると同時に自殺的となるでしょう」

※ジャック・デリダの著作はこちら

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posted by PFC at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

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