2008年08月16日

日本の青空 2007年 日本

昨年「犬と歩けば・・」のぱるたんさんがこの映画の感想を書いておられたので、私も機会があれば観たいと思っていました。映画の公式ホームページはこちらです。

日本国憲法は日本人によって草案が書かれGHQはそれを参考にしたということが描かれています。映画の主人公鈴木安蔵は、政府が設置した憲法問題調査委員会とは別に設立された憲法研究会の中心人物です。

戦争前からアメリカの大学図書館には鈴木さんの本が置いてあったそうですが、当時も今の日本でも知る人ぞ知る存在だったようで、私も映画を観るまで知りませんでした。

憲法については、中学生の頃、宿題で明けても暮れても憲法の条文を書き写していた時期がありました(その頃のことを書いた記事)。

確か中学の先生は憲法のなかで大切なのは、これとこれ・・と教えてくれたはずで、その中でも「生存権」は一番大切だと教わったように思います。

先生は「お前らが大人になる頃には日本はどうなっているか」と心配だったのです。日本がアメリカとの戦争に負けてナントカ条約やらナントカ協定やら次々と日本の立場を決定していく約束ごとが成立し、さらにそれを継続することが決められていく時代のなかで、「日本人が自分を守るには憲法しかない。」と先生は考えたのでしょう。

「何があっても生きる権利があることを忘れるな」と先生は言っていたと記憶しています。もちろん日本人(人間)以外にも生きる権利はあります。

映画では第9条戦争の放棄が中心テーマでしたが、それはむしろアメリカこそが自分の国の憲法に盛り込むべきテーマでしょうね。映画では男女平等を憲法に盛り込んだベアテさんを始めアメリカ人を好意的に描きすぎているように見えました。

アメリカが日本国憲法で日本の交戦権を認めないのは、自分の国の軍事上の都合が本当の理由ではないでしょうか。アメリカが自国の憲法では、修正第2条によって武器の携帯と使用を認めているのがその証拠です。

アメリカがいつまでも修正第2条を手放せないのは、ネイティブアメリカンを虐殺し、アフリカ人を奴隷にしたあげく、いまだに彼らへの差別をやめられないので、いつか仕返しをされるという恐怖心があるからなのではないでしょうか。

アメリカ建国の歴史がピューリタン(清教徒)革命にあるとは、皮肉のようでありながら実は当然の結果をもたらしたと言えるのかも知れません。


余談ですが、憲法研究会設立を呼びかけた高野岩三郎(加藤剛さんが演じていました)が所長を務めていた労働科学研究所の名前を見てちょっと嬉しくなりました。

私が子供だった頃、通っていた病院で順番待ちをする間に母親が買い与えてくれていたのがこの研究所で開発された「労研饅頭」だったのです。

黒大豆がちりばめられた白い蒸しパンが小豆色の水玉模様のセロファンに包まれて3つ入っていました。大豆を噛むとほんのり甘い味が口中に広がって何ともいえず美味しかったです。

wikiによると「当時の過酷な労働環境に置かれた工場労働者が、手を汚すことなく、勤務の合間に栄養を補給することができる食品として開発したもの」だそうです。

子どものおやつにするには恐れ多いですが、意外なところで私も戦後史に身をおいて生きているのだと自覚しました。
posted by PFC at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | 更新情報をチェックする
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